オーラルヘルスイノベーション協会を設立します
- プロ アマ
- 2025年12月7日
- 読了時間: 4分

私たちは今、日本社会の“構造そのもの”が大きく揺らぐ時代に生きています。
少子高齢化、労働力不足、増え続ける医療費と介護費。そして何より、
平均寿命と健康寿命の間に9〜12年も存在する「不健康な期間」。
この“不健康な期間”こそ、本人の生活の質を下げ、家族に負担を生み、地域・国家の財政に大きな影響を与えている最大のボトルネックです。
ところが、国内外の研究を丁寧に追っていくと、
この不健康期間に最も強く影響する要素の一つが、「口腔の健康」であることが、はっきりと示されています。
歯周病、嚥下機能、咀嚼力、口腔ケア。これらは、全身疾患・認知症・誤嚥性肺炎・転倒・フレイルと深く結びつき、寿命と健康寿命の差そのものを左右します。
しかし現実はどうでしょうか。
企業の健康政策でも、自治体の健康施策でも、医療・介護現場でも、
口腔領域は“重要性に比べて過小に扱われている”のが現状です。
口腔の価値はまだ社会に正しく届いていません。そして「口腔を軸とした予防モデル」は、まだ社会全体で十分に設計されていません。
そこにこそ、日本の健康問題の突破口があります。
私たちはその課題を真正面から捉え、次のステージに進む決断をしました。
オーラルヘルスイノベーション協会(OHIA)を設立します。
この協会は、単なる業界団体でも、歯科医療者の集まりでもありません。
目指すのは、
「寿命と健康寿命を一致させる社会モデルをつくる」ための新しい公共の器です。
■ なぜ協会が必要なのか
医科・歯科・介護・企業・行政。どの領域も重要な役割を担っているのに、連携はまだ十分ではありません。
・企業健診に口腔が入らない
・自治体の健康政策に歯科が統合されない
・訪問歯科や終末期口腔ケアの質が均一化されない
・フレイル・介護予防において、口腔が十分活かされていない
・医療・介護DXが進まず、生産性が向上しない
これは、知識が不足しているのではなく、「口腔を軸に社会システムを再設計する」視点が欠けているからです。
そこでOHIAは、口腔を単なる医療行為ではなく、「社会を持続可能にする中心要素」として位置づけるための仕組みをつくります。
■ 協会の目的
OHIAは次の理念を掲げて活動します。
大理念:寿命と健康寿命の一致(=不健康期間の最小化)
そして、そのために目指す社会は、
すべての人が最期まで自立して生活できる社会
家族・地域・社会保障の負担が軽減される社会
予防と尊厳が中心となるヘルスケアモデル
口腔の健康を軸に、医療・介護・企業・行政をつなぐことで、日本が抱える構造的課題の根本にアプローチします。
■ 活動内容
OHIAは、理念だけで終わらない“実装モデル”として、以下の事業を展開します。
(1)企業歯科健診・口腔データ活用
歯周病・オーラルフレイル評価の標準化
健康経営における口腔指標(=健口経営)
医科・歯科データ統合による予測モデル
(2)自治体とのオーラルヘルス政策
生涯型の歯科健診モデル
地域包括ケアにおける口腔支援体制
社会参加と口腔機能を連動させた施策
(3)訪問歯科・終末期口腔ケアの標準化
口腔ケア・嚥下評価・看取り支援の研修
医科・栄養・介護の多職種連携
誤嚥性肺炎予防・自然な看取りの支援
(4)フレイル・介護予防の研究と実装
口腔 × 栄養 × 運動のデータ分析
フレイルリスク予測モデルの実装
介護予防プログラム開発
(5)医療・介護DX・AI活用
訪問歯科オペレーションの効率化
口腔ケア記録・評価の自動化
在宅支援のデジタル連携基盤づくり
(6)広報・教育・啓発
企業・自治体向け講座
歯科医療者・介護職向け教育
国民向けキャンペーン
■ 期待されるインパクト
OHIAが目指すのは、単なる健康施策の拡大ではありません。社会そのものの未来を変えることです。
寿命と健康寿命の差が縮まり、不健康期間が短縮
転倒・誤嚥性肺炎・フレイルなど主要リスクの減少
医療・介護費の大幅削減
企業の生産性向上
訪問歯科と終末期ケアの質向上
地域包括ケアの強化
日本発の「健康寿命モデル」としての国際発信
これは実現可能な未来です。そして口腔こそ、その中心にあります。
■ 会員制度(無料)
● 個人会員
誰でも参加できます。専門知識の習得、ネットワーク形成、キャリアの可能性が広がります。
● 法人会員
医療法人、企業、介護事業者、自治体など。実践事例の共有、最新情報の取得、他業種との協働機会を得られます。
■ 最後に:未来の健康社会を“つくる側”へ。
人は「長く生きること」だけでは幸せになれません。
“最後まで自立して生きること”
その期間を最大化することこそ、医療と社会が目指すべき本質です。
口腔は、そのための“根幹の要素”です。
これを中心に社会を再設計することは、日本が直面する少子高齢化・医療費増大という根源的課題への最も現実的で、最も効果的な解になります。
オーラルヘルスイノベーション協会は、その未来をともにつくる仲間を求めています。
詳しい参加方法は、準備が整い次第お知らせします。
ともに、「寿命と健康寿命が一致する社会」を実現しましょう。